2005年 08月 31日
おかあちゃん、オイラ、宿題終わってないよ…… |
8月31日の小学生みたい
「東京ラブストーリー」の中で落ち込むカンチにそう言ったのは、鈴木保奈美演じる赤名リカだ。
私は、夏休みの宿題を早めに終わらせるなんてことは出来ない小学生だったため、ラスト1週間、我が家は私と弟(弟も私同様、一夜漬け型だった)の夏休みの宿題との戦うことになる。私の1ヶ月前の絵日記を小学生っぽい字にするために左手で書く母。カーマーホームセンター(地元のホームセンター)で購入した“夏休みキット”的な工作キットを組み立てていく父。「去年も早めに終わらせられって言っとったやろがいね〜!」と怒られる。怒られているけど、私は、その姿を隣で見ているだけだった。親はそのうち、絵日記や工作に力が入りだして、凝りはじめる。終いには「(見てるのも邪魔だから)あっち行っとられ!」……と、なる。こうなると、もはや親の宿題。そんな親を尻目にテレビを見てごろごろする私。(でも小学校時代は優等生だった。マジで)
私の小学生の夏休みは、こうやっていつも幕を閉じていた。
学校は嫌いではなかった。けど、8月31日は嫌いだった。小学生のころ、8月と9月にはとってもと〜〜〜っても大きな違いがあった。今「もう、夏が終わるよ〜」と言ってもその期間はとても曖昧。こよみの上での四季の分け方はあるけど、立秋から秋を感じるわけではないし(というか、8月8日ってまだまだ夏だし)。けど、小学生の頃は、
8月31日までが「夏」。9月1日からが「秋」。
ってしゃんと分かれていた。授業が始まること。集団登校が始まること。宿題の〆切。席替え。久しぶりに背負ったランドセル。エトセトラ、エトセトラ。全てが手伝って、
あ、夏が終わる……
と、思っていた。
小学生の8月31日は“夏が終わる日”。
それ以降の8月31日は、特に大きな意味を持たなかった。中学生のころは、授業が始まるのが9月1日からだったけど、部活があってそれどころじゃなかったし。高校生のころは、お盆明けから補講があったし。大学生になると、9月まで夏休みだし。社会人なんて、夏休みなんて……だし。そう考えてみると、“8月31日らしい8月31日”を過ごしていたのは小学生のころだけだったと思う。
もう、あんな8月31日を過ごすことはないのかな?
そう思うと、ちょっと寂しい。すごく寂しい。
1994年8月31日
「ジュリアナ東京」閉店。
きっとこの年の今日は大人も“小学生みたいな顔”してたのだろう、な。
1994年 私、小学2年生。
by george-ms
| 2005-08-31 14:04