2005年 10月 15日
もうすぐ移転のユーロスペースにて |
家族ってのは、遠くとも近く。傍にいるようでいつも探している。
そんな存在なのだ。
友情みたいに創り上げていくものでもなければ、恋人みたいにいつか(近い未来に)は失ってしまうかもしれないという不安もない(考えたくもない)。
でも、実は創っていかなければならないものだ。
地盤がしっかりしていないと脆くも崩れ落ちてしまう。
でも、いつかは失ってしまうものだ。
人間であるという運命はとても儚い。
「空中庭園」を観た。
家族というのは、本当はとても恐ろしいものなのかもしれないと思った。切っても切れない関係ではあるのだろうけれども、しかし、家族を構成しているのはひとりひとりの人間なのだ。家族を守るためのウソ。家庭を円満にするためのウソ。家族のためのウソ。
それが例え学芸会みたいな嘘臭い演技だったとしても、それは必要なことなのかもしれない。
幸せな家族を演じている家族。
家族ってものは幸せじゃないといけないから、ウソをつく。演技もする。
そんな怖いシーンがひたすら流れていた。そして、監督の空の撮り方に酔った(これ、車に酔ったの“酔った”ね。「青い春」を観たときも思ったんだけど、空とか風景の撮り方が異常だよ。これってクスリのせい?)
けど、最後は、やっぱり家族がいいと思えた。
心は温まらない家族の映画。
んで、板尾が“いい”映画。
by george-ms
| 2005-10-15 22:20
| NO movie,NO girl